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コーカサスの至宝

GEORGIA ジ ョ ー ジ ア

ジョージアの基本情報ジョージアの
基本情報

Basic information

南コーカサス三ヶ国の一国、ジョージア。コーカサス山脈の麓に位置し、西は黒海に面しています。歴史は古く、ギリシャ神話の「アルゴナウタイ伝説」の舞台としても知られています。地理的背景から、古来より多くの民族の流入や侵略を受け、中世にはイスラム勢力の流入があったにもかかわらず、ジョージア正教を国教として維持してきました。また、ワイン発祥の地の一つといわれ、人々の暮らしの中に深く根づいています。ヨーグルトなどの乳製品文化も豊かで、長寿の国としても知られています。
国名 ジョージア Georgia
※旧称グルジア
面積 69,700km2
※日本(378,000km2)の約5分の1の面積、九州の1.6倍ほど
人口 約 398万9000人(2023年)
時差 日本との時差 -5時間
季節・気候

日本と同じように四季が豊かなジョージア。春から夏(4月~9月頃)にかけてが一般的なベストシーズンとされていますが、地域によって気候は異なります。

■ 東部(内陸部)

内陸に位置する東部は乾燥傾向が強く、夏と冬の寒暖差が大きい大陸性気候。夏は30℃を超える日もあり、冬は0℃前後まで冷え込みます。晴天の日が多く、ワインの産地としても知られています。秋(9月~10月)はブドウの収穫期でもあるため、ワイナリーツアーもおすすめです。

■ 西部(黒海沿岸)

黒海沿岸は平地が多く、黒海から温かく湿った空気が流れ込むため、降水量が多い湿潤な亜熱帯性気候です。年間を通して比較的温暖で、夏は25~30℃前後、冬も5~10℃程度と寒さは穏やかです。

■ 山岳部

コーカサス山脈を含む山岳地帯は多雨で、冬は積雪が多く、スキーリゾートが盛んです。標高によって気温差が大きく、夏でも15~20℃前後と涼しく、冬は氷点下になる地域もあります。ハイキングやトレッキングを楽しむ場合は、6月中旬~9月中旬頃が最適な時期とされています。

行き方 トビリシへは、日本からの直行便はありませんが、東京(成田・羽田)から ドーハ、ドバイ、イスタンブールなどの主要都市を経由してアクセスすることが可能です。
特にドーハ経由は便の本数が多く、乗り継ぎも比較的スムーズなため、日程を組みやすい点がメリットです。

▼所要時間の目安
東京 → ドーハ・ドバイ:約 10~12時間、ドーハ・ドバイ → トビリシ:約 3~4時間
主な言語

■ ジョージア語(公用語)

周辺諸国とは異なる独自の言語体系を持つジョージア語が公用語です。5世紀には聖書がジョージア語に翻訳されるなど、長い歴史を持っています。文字は33文字から構成されるジョージア文字が用いられており、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

宗教

■ 国民の8割以上がキリスト教(ジョージア正教)を信仰

ジョージアは4世紀に、世界で2番目にキリスト教を国教とした国です。キリスト教の東方教会の一つであるジョージア正教が国民の多数派を占めています。ビザンチン帝国のキリスト教の影響を受けつつ、独自の文化を育んできました。

ジョージア
みどころ紹介

The highlights

ヨーロッパとアジアの境界に位置するジョージアは、訪れる地域によって表情が大きく異なります。首都トビリシの旧市街から、古都ムツヘタの宗教遺産、西部の緑豊かな地方都市、さらにコーカサス山脈の山岳地帯まで、旅の中で多彩な景観と文化に出会えるのが魅力です。

ジョージアの魅力
Georgia's Attraction

独自のキリスト教文化や多様な民族と地理的背景が育んだ食文化、そしてコーカサス山脈に抱かれた雄大な自然。ヨーロッパとアジアの境界に位置するジョージアならではの、奥深い魅力をご紹介します。

ジョージアを知るコラム その1

ジョージアに息づく祈りのかたち

ジョージアは、隣国アルメニアに次いで世界で2番目に古いキリスト教国とされています。4世紀初頭にキリスト教を国教として受容し、以後、信仰は国家と社会の根幹として深く根付いてきました。現在の主要な宗派は、東方正教会に属する「ジョージア正教会」で、ギリシャ正教やロシア正教と同じ「正教会」に位置づけられます。


ジョージアの教会建築

ジョージアでは、教会のことをギリシャ語に由来する「エクレシア」と呼びます。ジョージア正教の教会建築は、ドーム型の屋根と、簡素な石造りの構造が特徴です。派手な装飾はなく、祈りに集中するための空間として設計されたものと考えられています。

イコン(聖像)

ジョージアの教会では、イコン(聖像)が目に入ります。カトリックやプロテスタントの教会とは異なり、正教会ではイコンが信仰の中心的役割を担っており、聖人や聖書の物語が表現されています。これらのイコンは単なる装飾ではなく、祈りを導くための「聖なる窓」として崇敬されています。

葡萄十字

ジョージア正教を象徴する存在として知られるのが葡萄十字です。これは、ジョージアにキリスト教を伝えたとされる聖ニノに由来します。伝承によれば、聖ニノはイエスの母マリアからブドウの枝で作られた十字架を授かり、それを自身の髪で結んで携えていたとされています。

石造りの教会建築(メテヒ教会)

石造りの教会建築(メテヒ教会)

教会内部の様子(ゲラティ修道院)

教会内部の様子(ゲラティ修道院)

ジョージア正教のシンボル 葡萄十字

ジョージア正教のシンボル 葡萄十字

葡萄十字を掲げる聖ニノのイコン

葡萄十字を掲げる聖ニノのイコン


ジョージアを知るコラム その2

「ワインのゆりかご」ジョージア

2017年にトビリシ南方のガダチェリリ・ゴラで世界最古のワイン醸造の痕跡が発見されたことから、ジョージアはワイン発祥の地と考えられています。遺構からは、ワインの醸造に使われた「クヴェヴリ」と呼ばれる大きな卵型の陶器が出土しています。クヴェヴリを醸造に用いるジョージア独自の技術は、現在に至るまでおよそ8000年の時を経て受け継がれています。


ジョージアワインの特徴

ジョージアワインの魅力は伝統のワイン作りと、豊かな個性にああります。世界に3000種あると言われるブドウ品種のうち、その6分の1に当たる525もの種がジョージアに集中しています。赤ワインや白ワインだけでなく、近年日本でも人気が高まっているオレンジワイン(アンバーワイン)もジョージア発祥のスタイルです。

クヴェヴリ

伝統的な醸造に使われる壺「クヴェヴリ」

ジョージアワイン

豊かな個性をもつジョージアワイン

銘醸地 カヘティ地方

ワイン好きがジョージアを訪れたなら、まず目指したいのがカヘティ地方です。ここは国内ワイン生産量のおよそ70%を占めるワイン生産地。ジョージア東部に位置し、乾燥した気候はブドウ栽培に最適です。ここでは世界的にも評価の高い赤ワイン用のブドウ品種「サペラヴィ」や白ワイン用の「ルカツィテリ」など、土着品種のブドウの個性を大切にしたワイン造りが行われています。この地を訪れば、ジョージアのワイン文化がいかに豊かであるかを実感できるはずです。

カヘティ地方のブドウ畑

カヘティ地方のブドウ畑

ブドウ農園

ブドウ農園でワインを楽しむひととき


ジョージアを知るコラム その3

美食の宝庫 ジョージア料理

ジョージアの食文化は、かつて東西で異なる文化圏に属していた背景もあり、さまざまな要素が混ざり合っています。肉料理を中心に、にんにくやハーブ、ナッツを使った濃いめの味付けが特徴です。豊かな食文化の一部をご紹介します。

シュクメルリシュクメルリ/ Shkmeruli
押し焼きしたひな肉をたっぷりのにんにくと油を乳化させたソースで煮込む。牛乳を入れたりチーズを入れたり、アレンジ色々。
ヒンカリヒンカリ/ Khinkali
モンゴル支配時代に伝わったという小籠包のような料理。上部の芯を手でつまんで肉汁をこぼさないように食べます。
ハチャプリハチャプリ/ Khachapuri
生地にチーズなどの具を挟んで焼いたパン。ピザのような形から、船型パンに卵を落とした黒海沿岸アジャラ地方のものなど、地域によって様々。
バドリジャーニバドリジャーニ/ Badrijani
茹で野菜とクルミ、にんにく、ハーブを合わせたペーストを、スライスしたナスにのせたり包んだりした伝統的な前菜。
ハルチョーハルチョー/ Kharcho
牛肉と米を煮込んだスパイシーなスープ。甘酸っぱいチェリープラム、フメリスネリなどのハーブで風味豊かな味わい。
チュルチヘラチュルチヘラ/ Churchkhela
糸で繋いだナッツにブドウ果汁を絡ませて天日で固めたもの。保存食で、10月末頃に作られ翌年の収穫の時期まで食べられます。

ジョージアの宴会文化「スプラ」

冠婚葬祭や祝日に行われる、ジョージアの伝統的な宴会「スプラ」。テーブルクロスを意味する言葉で、模様のあるクロスを敷いた食卓に、ワインや郷土料理が並びます。進行役の「タマダ」が乾杯や会話を指揮し、人々が語り合う時間を大切にします。 さまざまな外からの支配により自由な発言が制限されていた時代でも、人々が平等に語り合い、絆を深める大切な場であったとされています。こうした文化的価値が認められ、2017年に無形文化遺産に登録されました。

スプラ

ジョージアの宴会文化「スプラ」

ジョージアの伝統料理

伝統料理を囲む


ジョージアを知るコラム その4

ヨーロッパ最後の秘境 上スヴァネティ地方

上スヴァネティ地方とは、現ジョージア共和国領の北西部の一角を占めている歴史的地域です。深い山々に囲まれ、現在も独自の文化が残されています。この地域の大きな特徴の一つが、「復讐の塔」と呼ばれる石造りの防衛塔を備えた建築様式。かつて上スヴァネティでは、「血の掟」と呼ばれる慣習が存在し、身内が危害を受けた場合、相手の一族に復讐することが社会的に認められていました。こうした復讐から家族を守るために堅固な塔を建て、身を守ったとされています。現在では、博物館や店舗として活用され、地域の象徴的な景観となっています。


ヨーロッパで最も標高の高い常住村 ウシュグリ

スヴァネティ地方の中心となる町メスティアから約45km、標高約2,200mに位置するウシュグリ村は、人が定住する村としてはヨーロッパで最も標高が高いことで知られています。一年のうち半分近くは雪に覆われるため、ウシュグリへ通じる道路は冬季に閉鎖され、アクセスできるのは夏の限られた期間のみとなります。村の正面には、ジョージア最高峰のシュハラ山がそびえ立ち、村を囲む斜面には羊や豚が放牧される牧草地が広がり、まさに「ヨーロッパ最後の秘境」と呼ばれるにふさわしい風景を堪能できます。

石の塔が並ぶウシュグリ村

石の塔が並ぶウシュグリ村

タマラ女王の塔

タマラ女王の塔

高山植物の宝庫

ジョージアの山岳地帯は、固有種を含む多様な高山植物が見られることから、「花のコーカサス」とも称されています。なかでも上スヴァネティ地方は、高山植物の宝庫として知られ、夏になると草原や斜面に美しい花々で彩られます。高山植物が見頃を迎えるのは6月~7月の初夏にかけて。牧歌的な山岳風景の中、色とりどりの花々に囲まれながらフラワーハイキングを楽しむことができます。

斜面に咲く花々

斜面に咲く花々

シュハラ山と花々

ジョージア最高峰シュハラ山と花々

マンテマ(ナデシコ科マンテマ(ナデシコ科)
ユリの一種ユリの一種
アスターアスター
ユニフローラ・カルセオラリアユニフローラ・カルセオラリア
ムシトリナデシコ(ナデシコ科)ムシトリナデシコ(ナデシコ科)
フウロソウ(レナルディ)フウロソウ(レナルディ)

よくある質問
Frequently Asked Questions

コーカサス地方に位置するジョージア。日本からの渡航者もまだ少ないため情報が十分ではなく、いざ旅行するとなると心配事も多いかと思います。 お客様からよく問い合わせをいただく事柄をご紹介しますので、是非参考にされてください。

入国するにはビザが必要ですか?

ジョージアは、90ヶ国以上の国・地域に対してビザの取得を免除しています。日本国籍の方は、観光目的であればビザなしで入国でき、最長1年間の滞在が可能です。 パスポートの残存有効期間には、余裕をもってご準備ください。

英語は通じますか?

都市部の観光地やホテル、レストランでは英語が通じることが多く、日常的な会話であれば問題ありません。一方、山岳部などの地方ではロシア語やジョージア語が主流なため、英語が通じにくい場合があります。

どのような服装で行けばいいですか?

観光シーズンは春から秋にかけて。4月・10月は合服、8~9月は夏服が基本です。北部山岳地帯では天候が変わりやすく、夏でも朝晩は冷え込みます。脱ぎ着しやすいフリースや薄手のダウンジャケットがあると安心です。雨に備えて防水のジャケットや上下セパレート式の雨具をご用意ください。足元は石畳や未舗装路を歩く機会も多いため、歩きやすいスニーカーや防水性のあるトレッキングシューズが適しています。晴天時は日差しが強くなるため、サングラスや日焼け止めなどの日差し対策もおすすめします。

教会を訪問する際に気をつけることは?

ジョージア正教会の教会では、服装と振る舞いへの配慮が求められます。
・肌の露出は控えめにし、短パンやノースリーブは避ける
・女性はスカーフを貸し出している教会もあります
・内部では静かに行動し、礼拝中の撮影は控える
・イコンや礼拝用具には不用意に触れない

観光客にも開かれた場所ですが、信仰の場であることを意識した行動が大切です。

治安は大丈夫ですか?

ジョージアは周辺地域と比べると比較的治安の良い国です。観光地では大きな危険を感じることは少ないですが、スリや置き引きなどの被害事例もあります。 特にトビリシの旧市街や人の多い場所では貴重品の管理に気を配り、夜間の単独行動は控えることをおすすめします。

現地で使うお金は何を持っていけばよいですか?

通貨はジョージア・ラリ(GEL)です。都市部や観光地ではクレジットカード(VISA、MASTER)が広く利用できますが、地方や小規模な店舗では現金のみの場合もあります。 日本円からの直接両替は限られるため、米ドルまたはユーロを持参し、現地で両替すると便利です。小額紙幣を用意しておくと安心です。

どのようなお土産がありますか?

ジョージアのお土産定番のお土産には、ジョージアワインや陶器の酒器、羊毛のフェルト製品があります。市場や工房では手仕事の品が多く見られ、品質や価格はさまざまです。山岳地帯で採れるはちみつも人気です。また、伝統菓子チュルチュヘラは日持ちするため、お土産としてもおすすめです。

ホテル事情はどうですか?

トビリシや主要観光地では、ホテルからゲストハウスまで幅広い宿泊施設があります。地方や山岳部では家族経営の宿が多く、温かいもてなしが魅力です。 設備は全体的にシンプルで、バスタブはなくシャワーのみの施設が一般的です。山岳地帯では停電や給湯時間が限られる場合もありますので、あらかじめご理解ください。
■電圧:220ボルト
■プラグ:Cタイプ(丸ピン2本)/Fタイプ(シュコー)
※プラグは地域によって異なります。万能プラグをお持ちになることをお勧めします。

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